「防水紙」について
2021.01.15 (Fri) 更新
こんにちは!旭川市の外壁リフォーム・屋根リフォーム専門店ソトピア本店の鈴木です。
防水紙(ルーフィング)についてご紹介します。
「防水紙」とは屋根の下葺き材で、下地材である野地板やコンパネの上から被せる防水機能をもったシートのことです。雨水の大半は屋根材が防いでいますが、雨漏りの決定打となるわずかな雨水の侵入を防いでいるのは「防水紙」です。
なので劣化して「縮れ」や「破れ」が発生した場合、屋根材に劣化が見られなくても雨漏りが発生することがあります。
「防水紙」の固定方法は2つあります。
「タッカー留め」
大型のステープラー(ホッチキス)に似たタッカーと呼ばれるもので、ステープル(コの字型をした針)で固定する。改質アスファルトルーフィングの場合、わずかな穴に対するシール性がありますので、ステープルと防水紙間の隙間はしっかり埋めてくれます。
「粘着式」
野地板と接する面に粘着力があり、そのまま接着し固定する。ステープル(コの字型をした針)を使うタッカー留めとは違い、穴が開かないので防水性が高い。
施工方法は固定方法にかかわらず軒先から棟に向かって重ねながら留めていき、棟は全方から葺いてきた「防水紙」を隙間ができないように被せていきます。
近年トラブルは少なくなりましたが、以前は防水紙を棟から軒先に向かって葺き、重なり合った防水紙の隙間から雨水が入り込み雨漏りを起こすトラブルが多くあったようです。防水紙は必ず屋根材で隠れます。そのため施工中の写真がない限り異常に気付かないという事も考えられますので十分に注意しましょう。